今月の主題 内科医に必要なバイオプシー
どうしても必要な場合
腎臓病
丹羽 豊郎
1,2
1大垣市民病院・第1内科
2名大
pp.1010-1011
発行日 1974年8月10日
Published Date 1974/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205522
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本邦で木下教授により経皮的腎生検法が創始されてからの20年を顧みると,本法によって腎臓病学がいわば洗礼を受けたかの感がある.爾来いくつかの新しい疾患単位が見出されたのみならず,従来と同一の術語もその内容に種々の改変が加えられ,これに伴う多少の混乱をも併せて今日に至っているのである.現代医学は疾患概念を原因論に求める傾向にあるが,この立場において形態学的な実証への要求はかえってたかまったといえよう.
本稿において腎生検法がもたらした知見を概観し,実地臨床に関する適要を述べてみたい.
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