今月の主題 内科医に必要なバイオプシー
生検で何がわかるか
迅速組織診断
高橋 正宜
1,2
1中央鉄道病院・中検
2杏林大・臨床病理
pp.1007-1009
発行日 1974年8月10日
Published Date 1974/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205521
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
迅速組織診断の主目的は手術実施中,手術野に現われる病巣を速やかに顕微鏡的に診断し,外科的治療方針の決定や術式の変更を決める重要な意義をもっている.したがって,この検査は主に外科医にとって有力な手がかりを得る方式である.ただし,迅速診を広義の立場から捺印標本による細胞診に言及すれば,あらゆる穿刺生検において,とくに悪性腫瘍の有無に関しては直ちに判定が下され,手術の適応ないし化学療法の開始に進むことが可能である.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.