図解病態のしくみ
神経4 脳幹・小脳障害
本多 虔夫
1
1横浜市民病院・内科
pp.536-537
発行日 1974年4月10日
Published Date 1974/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205406
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脳幹の主要構造は左右の脳神経核,上下に走る伝導路小脳伝導路および網様体である.その病巣によっては,これらの各部位に障害が起こり,それぞれに特有な症状がみられる.脳幹は細長く,その断面は小さいので,小病巣によっても2つ以上の構造が侵されることが多いが,なかでも脳神経症状と伝導路症状の組み合わせは脳幹病巣に特有の病像ということができる.小脳はこの脳幹の背後に位置し,形態的にも機能的にも密接な関連を有している.
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