Japanese
English
講座 CTによる脳の解剖学(3)
聴器および脳幹,小脳のCT解剖
CT of the Ear, Brain Stem and Cerebellum: Normal Anatomy.
中森 昭敏
1
Akitoshi Nakamori
1
1七沢リハビリテーション病院、脳血管センター放射線科
1Dapartment of Radiology, Nanasawa Rehabilitation Hospital, Comprehensive Stroke Center.
キーワード:
聴器
,
脳幹
,
小脳
,
CT診断
Keyword:
聴器
,
脳幹
,
小脳
,
CT診断
pp.217-224
発行日 1989年3月10日
Published Date 1989/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106027
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はじめに
今回は聴器,脳幹,小脳などの後頭蓋窩の構造について述べる.これらの部分は複雑な形状をもつ頭蓋底に接しているのでアーチファクトによりその描出が妨げられることがある.そこでスキャン角度や厚さを変えたり,種々の造影法を使用したりして良い画像を得る工夫をする.また現在では磁気共鳴画像法(magnetic resonance imaging,MRI)によって直接脳神経や脳幹内の神経核,神経路などを描出することができる1,2).X線CTはコントラスト分解能がMRIほど高くないので髄内構造の示現は難しい.そこでsurfaceanatomyが主体となり,またメルクマールとなる構造から髄内構造の位置を推定することになる.
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