グラフ 血管造影のみかた
—腹部・その3—消化管・膵
平松 京一
1
1慶大放射線診断部
pp.365-372
発行日 1974年3月10日
Published Date 1974/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205355
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食道,胃,十二指腸,小腸,大腸などの消化管については,バリウム検査や内視鏡検査による診断が主流をなしている.しかし最近は,血管系の変化を観察することによって粘膜面からはとらえにくい病変の把握や,腫瘍における良性悪性の鑑別,浸潤の範囲などを知ることができ,さらに肝転移の有無をも診断し得ることが多く,血管造影が治療方針の決定に大いに役立っている.
膵疾患については現在のところ,血管造影が最も重要な検査のうちの一つと考えられるようになり,膵管造影などとともに広く普及しつつある.
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