特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
IX 血液・造血臓器
5.血液成分使用のコツ
血液成分の選択と与え方
湯浅 晋治
1
1順大外科
pp.1916-1917
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205163
- 有料閲覧
- 文献概要
従来,輸血といえば,ほとんど全血輸血が行なわれてきた.もちろん大量出血など全血輸血を必要とする場合もあるが,本来輸血の目的は,1)組織への酸素の補給,2)循環血液量の増加,3)凝固因子の補給,4)血漿蛋白の補給などである。したがっていま輸血を必要とする患者がいる場合,その症状に応じてどの成分が必要なのかを考えることが大事である.輸血により患者の循環系の負担や,免疫抗体などによる副作用を少なくすることから最近血液の成分輸血が行なわれるようになってきた.
この特長は次のようなものである.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.