Japanese
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特集 脂腺の病気
研究
皮脂および皮脂成分がアクネ菌に与える影響
Effects of sebum and sebum components on phenotype of Cutibacterium acnes
中瀬 恵亮
1
Keisuke Nakase
1
1東京薬科大学薬学部臨床微生物学教室
1Department of Clinical Microbiology, Tokyo University of Pharmacy and Life Sciences
キーワード:
アクネ菌
,
痤瘡
,
脂肪酸
,
リパーゼ
,
バイオフィルム
Keyword:
アクネ菌
,
痤瘡
,
脂肪酸
,
リパーゼ
,
バイオフィルム
pp.1130-1134
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002686
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●嫌気性細菌で皮脂を好むアクネ菌は,痤瘡膿疱内で異常増殖し,炎症増悪の原因となる.
●炎症誘導に関連する脂肪酸は,アクネ菌による産生やアクネ菌のリパーゼによる皮脂の分解により痤瘡膿疱内に蓄積する.
●痤瘡の増悪には特定の遺伝子型に分類されるアクネ菌株が関連している可能性がある.
●アクネ菌が異常増殖し,リパーゼ産生やバイオフィルム形成による炎症誘導を抑制するために,早期の治療が重要である.
(「ポイント」より)
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