特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
VII 神経
5.神経・筋疾患におけるいわゆる"難病"の治療と管理
重症筋無力症
木下 真男
1
1東邦大第2内科
pp.1848-1849
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205134
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重症筋無力症と呼ばれているもののうちには定型的筋無力症(classical myasthenia),症候性筋無力症(symptomatic myasthenia)があり,治療上の問題からも両者を区別して取りあつかう必要がある.
筋無力症は脱力が一定,持続性ではなく,力がある時とない時とがあり,充分な休養のあとは脱力は少なく,運動を繰り返すと増悪することが特徴的で,全身の筋のほか好んで外眼筋,眼瞼,咬筋,嚥下筋などを侵す.胸腺との関係,自己免疫との関係が論じられているが,明確な発現機序は見出されていない.
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