特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
VII 神経
1.日常みられる神経系愁訴の治療と生活指導
慢性頭痛の薬物療法と生活指導
古和 久幸
1
1北里大内科
pp.1798-1799
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205110
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頭痛の治療にあたって,原因が容易に想定できる場合,原因治療を行なうことはいうまでもないが,長期にわたって持続する頭痛(慢性頭痛)では,その全貌を把握できず治療に困惑することも少なくない.
慢性頭痛患者のほとんどは全身的にも神経学的にも所見に乏しく,その診断は適切な病歴聴取によるといっても過言ではない.頭痛の性質,持続時間,頻度,部位,経過,増悪および緩解因子,随伴症状などが病歴をとる上でポイントとなる.また家族のなかに同様の「頭痛もち」がいるかどうかも参考となる.
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