特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
II 呼吸器
6.往診での治療
呼吸困難で呼ばれたとき
柴田 一郎
pp.1634-1635
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205039
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呼吸困難とは"楽に息をすることができない",あるいは"息をするのに苦痛を感じる"という状態の自覚症状である.患者はしばしば"息苦しい","息がきれる"と訴える.呼吸困難といっても程度はいろいろあるが,Hugh-Jonesの分類によると,4〜5度のものが往診を需められる対象となろう.
この場合,単に息ぎれを訴えることもあるが,喘鳴を伴う呼吸困難の発作である場合が最も多い.そのうちでも気管支喘息が圧倒的に多く,それにつぐものは心臓喘息であろう.まずこの両者を主体に考えてみる.
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