特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
I 循環器・高血圧
4.虚血性心臓病の治療
心筋硬塞回復期の指導
戸嶋 裕徳
1
,
田代 寛美
1
1久大・内科
pp.1550-1551
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205000
- 有料閲覧
- 文献概要
急性心筋硬塞発症後は6ないし8週の安静臥床が必要老考えられていたのは,そう古いことではないが,最近は早期離床,早期のリハビリテーションの必要性が広く認識されてきた.特別な合併症がない限り,Harpurらのように7日臥床,15日退院といった早い回復も可能であるが,回復期の判断と社会復帰を目標にトレーニング療法を行なう場合,個々の症例に応じての慎重かつ細心な配慮が必要である.回復期の管理に際しても,決して一律に規定されるものではなく,高血圧,糖尿病,肥満,高脂血症の有無,心予備力の程度ないし冠動脈病変の強さなどにも注意しながら個々のケースに応じた指導がなされねばならない.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.