特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
I 循環器・高血圧
4.虚血性心臓病の治療
心筋硬塞と社会復帰
日野原 重明
1
1聖路加国際病院・内科
pp.1552-1554
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205001
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急性期の安静度と運動の開始
心筋硬塞というと,発病後1月も2月も安静をとらせたままというのが,長い間の日本における内科医のやり方であった.これは今日の心臓病学からいって誤りである.
本症の急性期の安静と運動を考えるには,まず本症の急性期の死亡状況をしらなければならない.筆者の例では,発病6時間以内に入院した患者で死亡したものの90.7%は2週間以内に死亡している.この2週間内は特に厳重に監視すべきである.
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