特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
I 循環器・高血圧
4.虚血性心臓病の治療
狭心症の治療方針
金沢 知博
1
1秋田大・第2内科
pp.1546-1547
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204998
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冠硬化を基盤とする狭心症治療の基本は,①狭心症であることの正確な診断と重症度の判定,②狭心症の発生機序,病態,促進ないし助長因子および予後の理解,③狭心症治療薬作用機序の理解,④外科的療法の理解,⑤信頼にもとづく主治医と患者のよき人間関係にあり,この基本の上に個々の狭心症患者に即した生活指導,薬剤の取捨選択,外科的療法への考慮が行なわれるべきである.またそのためには発作時心電図の把握はもちろん,必要に応じて各種負荷試験,心機能検査,冠動脈造影や左室造影などの諸検査が行なわれなければならない.
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