診断のポイント
これからの肝機能検査法
山崎 晴一朗
1
,
有馬 正
1
,
井上 庄二
1
1久大・内科中検
pp.1727-1735
発行日 1972年8月10日
Published Date 1972/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204417
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はじめに
肝臓は人体最大の臓器で代謝面からHomeostaticな作用を行ない,血液・尿を一定の組成に保っているが,いったん肝臓に障害が起こるとその破綻が血液や尿にあらわれる.それゆえに現在の肝機能は肝臓そのものをみているのではなく,その影をみていると思われるので当然解離があるし,唯一の肝機能検査で器質的変化を診断しうるものでない.数種の肝機能を組み合わせて初めて診断がっくものである.しかし,いたずらに同じ種類の肝機能を数種行なうのも意味がない.筆者らは必要にして十分な肝機能検査法にふれるとともに,とくにこれからの新しい肝機能検査についてのべようと思う.
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