第3回医学書院臨床検査セミナーより・2
肝機能の病態とその意義
山崎 晴一朗
1
1久留米大学医学部病態検査学教室
pp.1644-1655
発行日 1982年12月15日
Published Date 1982/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911751
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本日は「肝機能の病態とその意義」ということについてお話しいたしますが,ご存じのように,肝機能の歴史がとりもなおさず臨床検査の歴史と言ってもよいぐらいに,肝機能検査が普及してきました.私が大学を出たころは,Meulengracht法と高田反応ぐらいしかなかったのですが,終戦後ふたを開けますとたくさんの肝機能検査が入ってきました.肝機能検査が多すぎて,どうしてこんなにたくさんいろいろな検査をやらねばならないかと思ったくらいです.
1970年を境にしてA型,B型肝炎以外に非A・非B(non-A, non-B)という型が出てきました.その推移をみながら,お話ししたいと思います.
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