治療のポイント
新しい抗白血病剤の使い方—多剤併用間歇療法
天木 一太
1
1日大・第1内科
pp.1597-1602
発行日 1972年7月10日
Published Date 1972/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204392
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白血病の治療は急性型と慢性型とでまったく異なる
慢性白血病と急性白血病とでは,白血病治療に対する考え方,治療の方法が根本的に違っている.
慢性白血病では,正常の血球に近い白血病細胞が増加する.この細胞は著しく増加しても,それほど正常の血球の増殖を抑圧しないので,治療は増加している白血病細胞を,なるべく少量の薬剤を使用して,なるべく緩徐に,正常近くまで低下させてやればよい.これは危険がないので,外来でも可能である.
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