治療のポイント
白血病はどこまで治るか
服部 絢一
1
1金沢大・第3内科
pp.1593-1596
発行日 1972年7月10日
Published Date 1972/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204391
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白血病治療の変遷を筆者自身の経験を通じて顧みるとき,X線,砒素など1,2を除けば,ほとんど対症療法に終始し,病勢憎悪に対して拱手傍観する他に道はなかった昔の時代と,多数の抗白血病剤による多剤併用療法や交代維持療法,薬物性顆粒球減少症に対する感染症対策や血小板減少症に対する血小板輸血などを含む今日の時代とを比較するとき全く今昔の感が耐えない.ここでは,白血病治療の現状を述べながら,白血病の予後を展望してみよう.
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