特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
XV.小児科
3.注目すべき呼吸器症状
いわゆる小児喘息
中山 喜弘
1
1九段坂病院
pp.1485-1486
発行日 1972年7月5日
Published Date 1972/7/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204359
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"小児喘息"という病名がしばしば用いられる.乳幼児でことに寒い季節にゼロゼロが治りにくかったり,くり返したりしている症例に名づけられ,これは成人になるまでに治ってしまうのが普通なので,成人の気管支喘息とは異なるとして,小児喘息という病名がつけられているようである.ゼロゼロが喘息もちであるとの考えと,小児喘息といえば成人になるまでには治るからと家人が納得するので,安易に用いられる傾向がある.
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