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特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
XIV.筋・骨・関節
1.注目すべき症候群
頸椎症候群
cervical syndrome
三好 邦達
1
1東洋医大整形外科
pp.1463-1466
発行日 1972年7月5日
Published Date 1972/7/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204351
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多岐にわたる名称
わが国ではこれは頸部症候群,頸椎症候群,頸腕症候群あるいは頸肩腕症候群などと呼称され,必ずしも名称が一致してはいない.
Jacksonによればcervical syndromeという言葉は,頸部神経根が椎間孔あるいはその周辺の前枝と後枝とにわかれる前の部分で刺激されたり圧迫されたりする結果として起こる一連の症候群と臨床所見を意味するものとしており,椎間孔周辺の他の組織—反回脊髄硬膜神経,椎骨動・静脈およびその分枝も同時に侵されることがあるとしている.一般には,頸神経,腕神経叢,自律神経,血管などの刺激による頸・肩・腕の神経痛様疼痛を主体とし,手指などにしびれ感,知覚鈍麻,運動障害などの不全麻痺や自律神経障害を起こしてくる病状を総称したものと考えられている.
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