免疫学入門
Ⅱ.免疫反応とその結果
鈴木 秀郎
1
1東大第1内科
pp.233-238
発行日 1972年2月10日
Published Date 1972/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204005
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前回はまず免疫とアレルギーの違いについてのべた後,主として免疫反応の成立機序,すなわち体内に入った抗原が如何にして免疫細胞を刺激し,免疫を成立させるかについてのべたが,今回は免疫細胞活動の結果おこること,すなわちつくられた抗体とその性質,一次反応と二次反応,細胞免疫などについてのべる.
免疫反応の最も著明な結果は血中抗体の産生である.免疫反応にはもう1つ細胞免疫という現象があり,生物反応としてはむしろこのほうが重要であるが,研究がしやすいという点もあって,従来から血中抗体に関する研究が盛んであったし,最近さらに著しい進歩が認められている.
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