治療のポイント
糖質と動脈硬化
五島 雄一郎
1
1慶大内科
pp.1060-1062
発行日 1971年6月10日
Published Date 1971/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203717
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血中脂質のうちトリグリセライド(中性脂肪)の測定が行なわれるようになり,これが冠動脈疾患と関連があることがAlbrinkらによって発表されて以来,トリグリセライドと冠動脈疾患との関連をしらべた成績がしだいに数をましてきた.その後トリグリセライド代謝がしだいに明らかにされるに及び,糖質ことに砂糖摂取と血中トリグリセライド濃度とが相関することが明らかとなり,高コレステロール血症とともに高トリグリセライド血症が心筋硬塞の発症の危険因子となりうることも明らかにされてきている.
そこで糖質と動脈硬化について簡単に述べ,臨床の具体例について述べることとする.
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