臨時増刊特集 身体所見のとり方と診断のすすめ方
●小児の身体所見のとらえ方
XXI.口腔所見と消化器症状
2.よだれ・溢乳・吐乳・嘔吐
加藤 英夫
1
1順大小児科
pp.956-957
発行日 1971年5月20日
Published Date 1971/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203699
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よだれ
唾液の分泌が多い時,すなわち消化器系疾患,口内炎,胃炎がある時だけではなくて,唾液をのみ込まない時によだれが多くなる.のみ込まない時は口腔,咽頭が炎症のために痛い時と精神薄弱あるいは脳性小児麻痺がある時である.
従って口腔,腹部の診察とともに神経系の症状として知能と眼球の動き,筋の硬さ,腱反射をはじめ諸反射を検査することが大切である.
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