今月の主題 内科医のための小児診療のコツ
主な症状・疾患の診療の要点
嘔吐
前田 正人
1
,
山城 雄一郎
1
1順天堂大学医学部・小児科
pp.1308-1309
発行日 1990年8月10日
Published Date 1990/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900326
- 有料閲覧
- 文献概要
日常の小児診療において嘔吐はしばしばみられる症状であるが,その原因となる疾患は多種多様であり,治療を要しないような生理的嘔吐と考えられるものから,内科的あるいは外科的に緊急な処置を必要とするものまである.嘔吐を主症状とする小児の診療にあたってはは年齢によって嘔吐の成因に特徴があるのを知ること,嘔吐の特徴および吐物の性状について詳細に観察することが重要であり,これらのことが適切な治療につながる1).以上より,本稿では患児の年齢に従って嘔吐をきたす疾患の診療の要点について述べる.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.