研修医のためのWard Conference—関西電力病院
腎盂腎炎—ことに慢性腎盂腎炎の考えかた,治療のすすめかた(その1)
片村 永樹
1
,
原 報
2
,
久下 義文
3
,
新井 永植
1
Katamura Eizyu
1
,
Hara Mukui
2
,
Kuge Yoshifumi
3
,
Arai Eishoku
1
1関西電力病院泌尿器科
2関西電力病院第1内科
3関西電力病院第2内科
pp.347-352
発行日 1971年3月10日
Published Date 1971/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203549
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腎盂腎炎をどのように理解するか
—最近,慢性腎不全や腎盂腎炎がふえてきましたね.
片村 ふえましたね.1つには,腎は生体の代謝産物の最終的な排泄の役割をになっていますから,最近のように,生活環境の変化あるいは破壊が著しくすすみますと,かつては考えられもしなかった複雑な物質が生体内にはいり,その物質が排泄のため腎を通過したり,腎内組織に蓄積したりして,いろいろな腎障害をきたしています.その一環として腎盂腎炎もあるといえましょう.
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