検査メモ
喀痰中の一般細菌検査について
守屋 美喜雄
1
1一ツ橋診療所
pp.102
発行日 1971年1月10日
Published Date 1971/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203481
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胸部XPで結核性か非結核性か判然としない陰影を認めた場合,肺結核治療中に発熱などを認め,それが結核の悪化のためとは考えられないときなどには,喀痰について,結核菌と同時に一般細菌の検査を行なう必要がある.
一般細菌の塗抹染色は,単染色ではなく,グラム染色を実施するほうが治療薬剤の選択にあたって役にたつ.しかし,一般細菌は染色だけでは菌種決定ができないし,また,化学療法にさいしては感受性テストで使用薬剤の適否を確認しておくことが望ましいわけだから,かならず培養をしておくべきである.
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