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Current Abstracts
浦田 卓
pp.1016-1017
発行日 1970年6月10日
Published Date 1970/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203221
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アスピリンによる胃潰瘍
アスピリンを服用すると,そのために胃潰瘍が形成されることがある.アスピリンを経口的に服用すると,保護的作用をもつ粘液性の内張りを生産する胃内膜細胞の能力は,かなり障害されるのである.犬で研究したところ,胃の細胞と直接には接触しないが,しかし循環系に入るような方法で投与されても,アスピリンは,胃内膜からの細胞の喪失を増加させることが判明した.で,もし細胞増殖のスピードをあげて,その喪失の穴埋めをしないとすれば,細胞の喪失はけっきょくのところ胃潰瘍の形成にあずかることになろう.
(American College of Surgeons)
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