臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
治療篇
XII.輸血
1.輸血の適応と輸血量
安藤 清平
1
1医歯大輸血部
pp.977-981
発行日 1970年5月20日
Published Date 1970/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203212
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輸血は「血液を血管内に注入する治療法」であって,一見ブドウ糖液やリンゲル液などの輸液と変わりがないようにみえる.しかし,血液はブドウ糖液などと異なり生きものである.すなわち輸血は単なる薬剤の静脈内注射ではなく,臓器移植と類似の治療法である.したがって輸血は慎重な注意のもとに行なわなければ,益よりも害のほうが大になることを銘記しなければならない.
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