Current Abstract
遺伝病を産前に発見する方法—Third International Conference on Congenital Malformations, The Hagece, The Netherlands, Sep. 12, 1968.
pp.763
発行日 1970年5月20日
Published Date 1970/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203143
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羊膜穿刺術をもちいれば,いくつかの遺伝的欠陥がこんにちでは,妊娠第10週から第20週までなら100%の正確度で診断できるのである.危険度の高い女性150名に産前検査を行なったところ,14胎児がダウン症候群またはターナー症候群をもっていた.13胎児を人工流産させたが,いずれも産前の診断は確認された.第14番目の症例では,母親は出産まで懐胎することを望んだ.しかし,生まれた赤ん坊は,ダウン症候群をもっていたのである.
上記以外の遺伝病で産前に発見できるものとしては,ガラクトース血症,Pompe病,ムコ多糖類症,lysosomal acid phosphatase欠乏症,マルファン症候群,嚢胞性線維症などがある.
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