報告記
The 17th International Conference on Brain Tumor Research & Therapy報告記(2008年6月9~12日)
藤巻 高光
1
1埼玉医科大学脳神経外科
pp.156-157
発行日 2009年2月10日
Published Date 2009/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436100888
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The 17th International Conference on Brain Tumor Research & Therapyは2008年6月9日夕方~12日,北海道,大沼プリンスホテルで埼玉医科大学国際医療センターの松谷雅生院長を会長として,開催されました.本カンファランスはもともと,University of California San Francisco(UCSF)のCharles Wilson教授とVictor Levin教授が,セミクローズドの限られたメンバーで,同じ宿に泊まって脳腫瘍について徹底的に討議する学会を1975年にカリフォルニアの保養地Asilomarで開催した,いわゆる「アシロマミーティング」が綿々と引き継がれてきたものです.日本脳腫瘍学会も,前身の日光カンファランス以来,このスタイルをとりいれてノーネクタイというフランクな雰囲気のもと,開催されてきています.
日本でこの学会が開催されるのは,1981年の日光,1987年の箱根,1999年の洞爺湖につづいて4回目です.伝統にのっとり,1つの会場に全員が宿泊しての学会スタイルで,参加者は163名,特別講演を含み,口演発表74題,ポスター20演題が発表されました.ポスター演題についても3分間の口演の時間が与えられ,夕食後はポスター会場での「ポスター&ワイン」で,会場のあちこちで脳腫瘍研究から偉い先生の初デートの時の話題までdiscussionが盛んに行われていました.外国人参加者の中にはこのセッションの後,さらに露天風呂が珍しくて盛り上がってしまい,露天風呂に面した池の鯉との水泳を楽しんだ者もいたやに仄聞しています.
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