症例 全身性疾患と心臓・2
糖尿病と心臓
堀 健次郎
1
,
鷹津 正
1
1大阪医大第3内科
pp.335-338
発行日 1970年3月10日
Published Date 1970/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203018
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糖尿病と血管変化については腎糸球体および網膜毛細管の変化の記載が多数ある.しかし,現在では血管障害は上記2臓器にとどまらず,全身の血管に及ぶと考えられている.もちろん冠動脈も例外ではない.病理像は動脈硬化の像に似るが,光顕・電顕の知見では血管壁に特殊な物質の沈着を認めるといわれ,本稿では糖尿病における冠動脈変化,特に心筋硬塞の症例をまず掲げ,非糖尿病患者におけるそれとの臨床的な比較,ついで血管変化について述べる.
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