治療のポイント
心房細動の電気的治療法
東 光平
1
1東京医大内科
pp.1126-1127
発行日 1969年10月10日
Published Date 1969/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202831
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本法の優秀性
心房細動(持続型)の治療には従来キニジン(Quinidine)が用いられ,今日なお不動の地位を保っているが,その使用に際し,ときに好ましくない結果を生ずることがあるために,より良い除細動法の開発が要望されていた.1962年Lownが高圧直流をきわめて短時間(数1/1000秒)通電することにより,細動その他の不整脈を除去することに成功し,とりわけ除細動効果の著しいことから短期間中にめざましい普及をみるにいたった.本法の優れた点は,①安全度の大きいこと,②適応範囲の広いこと,③除細動成功率の高いこと,④速効性であること,⑤心筋に対する障害の少ないこと,⑥患者に対し精神的かつ肉体的負担の少ないこと、などである.
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