臨床メモ
"からだが宙に浮いた感じ"とは
本多 虔夫
1
1横浜市民病院内科
pp.529
発行日 1969年5月10日
Published Date 1969/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202648
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"からだが宙に浮いた感じ"とは非常に非特異的な訴えで,それを訴える人により,その意味するところがかなり異なる.したがってこれが主訴である場合には,検者はいくつかの質問をして,患者の真の訴えをひきだす必要がある.
まず第1に考えられるのは疲労,あるいは全身性消耗性疾患からくる衰弱感であり,この場合には当然,食欲不振,体重減少,睡眠不足,発熱の有無,すなわち全身症状の有無に注意が必要である.
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