グラフ
熱傷センター
東京警察病院
pp.143-144
発行日 1969年2月10日
Published Date 1969/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202539
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東京警察病院の形成外科を訪れる熱傷後の瘢痕ケロイドまたは瘢痕拘縮をもつ患者は,同科外来患者の約40%に相当しているという.熱傷患者に瘢痕ケロイドが現われると,何回も手術的矯正術が必要であるばかりでなく,特に関節部では機能障害を起こし,また患者の精神状態にも影響するところが大きい,これらの障害を予防するためには,新鮮熱傷時に適切な治療が行なわれることが必要である.
このように熱傷後の瘢痕ケロイドの出現を予防することを目的として,同病院はわが国ではじめての試みとして"熱傷センター"を開設した.この熱傷センターは,重症患者が1日も早く社会復帰できるように,高度の施設と機能を活用させているが,また一般医家に対して治療上のコンサルタントとして役だつことも意図している.
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