グラフ
熱傷センター—東京警察病院
pp.6-9
発行日 1968年12月1日
Published Date 1968/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203506
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
東京警察病院の形成外科を訪れる熱傷後の瘢痕ケロイドまたは瘢痕拘縮をもつ患者は,同科外科外来患者の40%に相当しているという。熱傷患者に瘢痕ケロイドが現われると,何回も手術的矯正術が必要であるばかりでなく,とくに関節部では機能障害をおこし,また患者の精神状態にも影響するところが大きい。これらの障害を予防するためには,新鮮熱傷時に適切な治療が行なわれることが必要である。このように熱傷後の瘢痕ケロイドの出現を予防することを目的として,同病院はわが国ではじめての試みとして「熱傷センター」を開設した。この熱傷センターは,重症患者が1日も早く社会復帰できるように,高度の施設と機能を活用させているが,また一般医家に対して,治療上のコンサルタントとして役だつことも意図している。(東京都千代田区富士見2-10)
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.