連載 解剖からみるフィジカルアセスメント 訪問看護必携ノート・13
熱傷
河田 みどり
1
,
森山 信男
1
,
安酸 史子
1
1福岡県立大学看護学部
発行日 2003年6月25日
Published Date 2003/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903414
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Q:熱傷深度の分類を教えてください.
熱傷は,日常的によく遭遇する疾患です.わが国の熱傷の特徴は,小児の患者が多く,原因としては過熱性液体が50~60%を占める.過熱性液体の大部分は家庭用の器具であり,ストーブ上のやかんの熱湯,ポットなどが多い.次いで頻度が高いのは過熱性固体で,アイロン,ストーブなどに触れて発生する.火焔によるものは全体の10%程度ですが,重症者が多い.また,老人ではたき火などから衣服に引火するなど,火焔による原因が多くみられるのが特徴です.熱傷患者の80%前後は,家庭内で発生し部位的には露出部に多い1).熱傷には,1.過熱性液体による熱傷,2.過熱性固体による熱傷,3.火焔による熱傷,4.化学薬品による熱傷,5.電気による熱傷があります.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.