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急性骨髄性白血病の白血病細胞(3)
日野 志郎
1
1東京逓信病院内科
pp.1424
発行日 1968年12月10日
Published Date 1968/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202469
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第3の群に属するのは、著明なアズール顆粒をもち,あるいはAuer小体をもつものである.Auer小体は,アズール顆粒が融合して結晶状になったもの,と理解されるようになっているので,同列に扱ってよいだろう.
多少の異論はあるにしても,Auer小体の存在は急性骨髄性白血病の診断基準の1つと考えてよい.また,アズール顆粒があるものは前骨髄球とすべきものであるが,服部らが"この顆粒の性質が明らかにされるまでは,かりにこのような細胞を病的顆粒をもった骨髄芽球とよんでおく"と述べているように,一般には骨髄芽球といっている.すべてペルオキシダーゼ反応陽性である.
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