今月の主題 臨床医のための血液疾患の理解
血液・造血器腫瘍のプライマー
急性骨髄性白血病
押味 和夫
1
1東京女子医科大学血液内科
pp.558-561
発行日 1994年3月10日
Published Date 1994/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902648
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ポイント
●急性骨髄性白血病(AML)はMOからM7まで8種類に分類される.
●AMLの診断と分類は骨髄中の芽球の割合や特殊染色,表面マーカーによりなされる.
●AMLでは正常造血能の抑制により起こる貧血,血小板減少,顆粒球減少,AML細胞の臓器浸潤に伴う症候などが診断を疑うきっかけとなる.
●貧血,出血傾向,感染症が疑われた場合,外来で患者を待たせておいて,至急,赤血球数,ヘモグロビン量,ヘマトクリット,白血球数,血小板数を調べる.
●赤血球,白血球,血小板のうち2系統以上に強い異常がある場合,至急末梢血塗抹標本を鏡検し,芽球の有無を見る.
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