グラフ レントゲンの読み方・2
胸のX線写真に現われる血管異常
玉木 正男
1
1大坂市大放射線科
pp.1398-1400
発行日 1968年12月10日
Published Date 1968/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202461
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胸の単純X線写真には,肺実質,胸膜あるいは心臓自身の諸疾患だけでなく,いろいろな血管の病変が現出する.これには先天性の異常もあれば後天性の病変もあり,また胸部の血管に原発の病変もあれば他臓器または全身的疾患にもとづく続発的の病変もある.これらはしばしば肺,縦隔の炎症性疾患あるいは腫瘍などと誤認されているが,血管造影はそれの確定または否定に役だつ.
胸のX線写真には,肺血管の異常だけでなく,体循環静脈,胸部大動脈とその分枝の異常も現出する.それぞれについて、いくつかの異常を重点的にとりあげて図説していくことにしたい.
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