診断のポイント
肝がんの診断
荒木 嘉隆
1
1東大第一内科
pp.596-598
発行日 1968年5月10日
Published Date 1968/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202206
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肝がん診断の重要性
わが国は,地理病理学的にみて,原発性肝がんの多発地域に属し,欧米諸国に比べてはるかに頻度が高いばかりでなく,近年しだいに増加する傾向がみられる。
剖検にさいし,肝にみられるがんについて比較すると,続発性肝がん(転移性肝がん)の数は,原発性肝がんの約10倍も多いが,臨床上問題となるものにかぎつた場合でも,原発性肝がんの約1.5倍程度はある。
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