診断のポイント
若い婦人の貧血
河北 靖夫
1
1熊大内科
pp.475-477
発行日 1968年4月10日
Published Date 1968/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202171
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若い婦人に特にみられる貧血
婦人は月経,妊娠,分娩,授乳などによつて,鉄を失うことが多いので,男性に比べて一般に鉄欠乏をきたしやすい。ことに若い婦人には,古くから思春期女子の萎黄病Chlorosisとして注目されているものを含めて,本態性低色素性貧血とよばれる鉄欠乏性貧血がよくみられる(図)。また本貧血に比べると,はるかに少ないが,妊娠性巨赤芽球性貧血も,その発生頻度をみると,若い婦人に多い(表)。
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