EDITORIAL
クモ膜下出血の問題点
黒岩 義五郎
1
1九大脳研神経内科
pp.468
発行日 1968年4月10日
Published Date 1968/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202166
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クモ膜下出血は,脳卒中の約10%を占めるが,臨床的に1)壮年に起こり,2)急激に死亡することが多く,3)再発も多く,4)また外科的に動脈瘤の手術の可能性があることなどから重要なものである。
本症では脳幹部を圧迫して発病後20分くらいで死亡することもあり,心死と誤まられることもある。これに対し脳内の出血では重症例でも20〜30分以内に死亡することはまれである。
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