検査データどう読みどうする?
尿塩化第二鉄反応陽性
大浦 敏明
1,2
1大阪市立小児保健センター第1内科
2阪市大小児科
pp.434
発行日 1968年4月10日
Published Date 1968/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202159
- 有料閲覧
- 文献概要
フェニルケトン尿症診断のための塩化鉄反応
尿の塩化鉄反応は,古くからGerhardt試験とよばれてアセト酷酸の検出に用いられた。陽性の場合は褐赤色または暗赤色を呈する。しかしここで問題にする塩化鉄反応は,Folling反応ともよばれ,フェニルケトン尿症患者尿中に出現するフェニル焦性ブドウ酸検出を目的とするものである。検査法には試験管法と試験紙法(PhenistixまたはPhenitip)とがあり,いずれもフェニル焦性ブドウ酸の量に応じて緑色を呈する。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.