第一線の立場
医師の階層分化,他
国見 辰雄
1
1国見診療所
pp.1160-1162
発行日 1967年8月10日
Published Date 1967/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201888
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患者の苦訴にしたがって検尿する。尿蛋白陽性の場合ただちに「腎炎」と診断する医師はいない。そこを第2の起点とした鑑別診断の検査が出発する。
「慢性腎炎」と診断された患者がいる。医師は入院させるべきか,通院させるべきか,安静,食餌の方法は……種々考えながら患者と話をする。対象となる患者には種々広義の治療方法の取捨選択を余儀なくさせられる。すなわち,性,年齢,職業,地域,経済状態,生活意識の程度,等々であろう。
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