治療のポイント
妊娠と肺結核
三上 次郎
1
1国立東京第一病院・呼吸器科
pp.682-683
発行日 1967年5月10日
Published Date 1967/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201781
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肺結核患者の妊娠出産を恐れる必要はない
家庭の主婦の大役は妊娠・出産・育児であるが,この大役があるがゆえに古くから全身病である結核に罹患した女性の多くが結婚をあきらめ,あるいは離婚の悲しみを味わつてきたといえよう。
しかし化学療法,手術療法の発達した現在においては結核に罹患した女性はいたずらに結婚生活,ひいては妊娠出産を恐れる必要はなくなつてきたように思われる。そこで私は自分の経験した症例と内外の文献よりみて妊娠と結核について考察してみたいと思う。
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