疾患と検査値の推移
肺結核
永井 英明
1
1国立病院機構東京病院感染症科
pp.816-823
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208444
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
Point
●わが国は結核“中まん延国”であり,胸部X線写真に異常陰影を認める患者では喀痰の抗酸菌培養検査を日にちを変えて必ず3回行うべきである.
●検体から結核菌を検出することが確定診断に必要であり,非結核性抗酸菌との鑑別が重要である.
●結核菌が培養で得られた場合,薬剤感受性検査を必ず行う.塗抹検査,同定検査,薬剤感受性検査の結果は,それぞれ,1日,10〜14日以内,15〜30日以内に臨床現場に報告すべきである.
●現在では結核感染の有無を調べる検査は,ツベルクリン反応ではなく,インターフェロンγ遊離試験(IGRA)である.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.