第17回医学会総会速報・1 総会から医学の将来を展望する
これからの医学教育
吉利 和
1
1東大・内科
pp.643-644
発行日 1967年5月10日
Published Date 1967/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201764
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わが国の医学教育が,いま根本的な変革を必要とする重大な時期にきていることは,すでに明らかな事実である。このたびの第17回日本医学会総会のなかには,テーマとしてとくにこれをとりあげたものとしては,武見医師会長司会のもとに行なわれた「医学教育から医療制度へ」というシンポジウムがあつただけであるが,しかしいろいろの会場で発表されたそれぞれの講演のなかにもこの問題とどうしても切り離せないことはかずかずあつたように思う。iatrogenic diseaseなどはその1例であろう。しかし,医学教育の変革ということは,医学の研究そのものとは,絶対に切り離せないことを考えれば,これからの日本医学会のありかたも,当然ここで根本的に考えなおさなければならないことである。
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