1966年ノーベル医学生理学賞
50余年におよぶ研究の成果—ラウスがあゆんだ苦難の道
山本 正
1
1東大・伝研制がん研究部
pp.78-79
発行日 1967年1月10日
Published Date 1967/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201633
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ペイトン・ラウスが1966年度のノーベル医学生理学賞を受けるだろうというその日は私どもの研究室にも朝からなにか変わつた雰囲気があつた。報道関係からの問い合わせの電話がつぎつぎと鳴つても意外にとり継ぐものごしがやわらかくみえるし,ささやかな私どものラウス肉腫ウイルスの研究にも少しは好ましい結果が出てくるしで,同じ肉腫ウイルスを取り扱う後進という親近感からでもあろう。皆の顔がにこやかに見えたものである。
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