グラフ
血液培養
小酒井 望
1
1順大臨床病理
pp.936-938
発行日 1966年7月10日
Published Date 1966/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201369
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敗血症,菌血症の診療には,血液培養は不可欠である。血液培養によつて原因菌を検出し,その菌の感受性検査を行なうことによつて,初めて適切な治療を行なうことができる。血液培養を行なわないで化学療法を始めたために,原因菌が検出しにくくなり,敗血症の診断がつかず,したがつて適正な治療ができない場合もまれではない。
ところが,従来は血液培養はなかなかめんどうであつた。ことに夜間や休日で検査室が休みの場合,あるいは往診先で,採血して培地へ無菌的に混ずることは,めんどうでもあるし,また熟練を要するので,なかなか実行できなかつた。
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