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感染症
血液培養陽性の場合,常に血液培養のフォローアップは必要ですか?
栃谷 健太郎
1
1京都市立病院感染症科
pp.412-413
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202662
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血液培養のフォローアップが必要な状況
血液培養のフォローアップは常に必要なわけではない.必要な状況は主に以下の2つである(表1).
①感染性心内膜炎(IE),化膿性血栓性静脈炎,感染性動脈瘤,血管内デバイス感染といった血管内感染を疑っている,あるいは確定診断している場合
血液培養陽性が持続していれば,上記の疾患がより疑わしくなる.そのため,上記疾患を疑っている状況では血液培養のフォローアップが必要となる.また,上記疾患では治療期間を考える際に,血液培養陰性確定日を治療開始日として数えるよう勧められている.そのため,血液培養の陰性化確認が必須となる.
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