検査データーの考えかたとその対策
尿タンパク質陽性
林 康之
1
1順大臨床病理
pp.966
発行日 1966年7月10日
Published Date 1966/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201377
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尿タンパク質定性検査はスクリーニングの目的でほとんどすべての患者に行なわれるが,結果の「陽性」がただちに正しい診断,治療につながるわけではない。またタンパク尿を見たとき,まず糸球体濾過,細尿管再吸収機構の異常による場合と,外傷,感染などによる血液または細胞タンパクの混入による場合とを鑑別することが常識となつている。したがつて「陽性」のとき,ただちにつぎの鑑別診断のための検査に移らねばタンパク尿を発見した臨床的意義は少ない。以下簡単に日常検査としてどのように検査を進めるかを中心に述べる。
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